CSR活動 東京都立青鳥特別支援学校様

東京都立青鳥特別支援学校様

物流コース内で生徒が作業を行う際の支援システムとして、デジタルピッキングシステムを導入いただいています。

コミュニティへの貢献、障がい者支援

東京都立青鳥特別支援学校に職能開発科が新たに開設され、物流コース内で生徒が作業を行う際の支援システムとして、デジタルピッキングシステムを導入していただいています。
また、弊社社員が講師として、職能開発科「物流コース」の講義を担当しております。
物流業務の流れを学び、実際の作業支援システムを使うことで、生徒の皆さんが社会で働くことの経験を積んでもらい、将来的に就職に役立つサポートを行っています。

東京都立青鳥特別支援学校とは

昭和22年に創立された日本で最初の公立の知的障害特別支援学校です。開校以来、長い歴史の中で地域に根付いた学校です。
八丈島にある分教室と連携した取り組みも魅力のひとつです。
職能開発科では職業教育を重視した2コース(物流・食品)を用意しています。物流コースでは、商品管理・運搬・軽作業等を中心に学びます。 一人一人にあわせた「わかる教科学習」や行事をとおして、主体性を育み、人間関係の大切さを学びます。

デジタルピッキングシステム導入のきっかけと想い

青鳥特別支援学校は、戦後間もない昭和22年に文部省の教育研究所内に設立されました。
夢を追い求め、そして足元の幸せをしっかり築いていこうという意味から、メーテルリンクの「青い鳥」にちなんで学校名がつけられました。しかし当時は、夢を追い求め、幸せを築いていくのも大変な時代で、「生産と生活」を学校の教育テーマに、諸先輩方は日夜奮闘していました。それが現在の特別支援学校の「ワークキャリア」と「ライフキャリア」の教育に結び付いています。

特別支援学校高等部の教育は、このキャリア教育がメインの教育として位置付けられています。
しかしその内容は、時代に合わせて随分と変遷してきました。例えば戦後まもない本校黎明期においては、土管づくりやヤギの飼育などが行われていたようです。その後、木工、紙工、革細工など、ものづくりが中心の時代となり、そして現在では、事務、情報処理、流通、清掃や喫茶接遇など、東京の産業構造に合わせて、サービス中心の内容となっています。
さらにサービスについても、デジタル社会への対応が求められてきたため、今回、アイオイ・システム様にお願いをして、知的障害があっても分かりやすいデジタルピッキングシステムを作っていただきました。よく、「デジタルは障害者の仕事を奪うのもの」とする意見を耳にします。しかし、デジタルピッキングシステムを導入することによって、今まで伝票やメモを読み込んで対応してきたピッキング作業が、ランプのついた棚のものを取り出し、バーコードで確認するという分かりやすい作業になりました。つまり、知的障害があっても作業が可能となったのです。「デジタルは障害者の仕事を奪うのもの」ではなく、「デジタルは障害を補完するもの」だったのです。

本校は三軒茶屋駅から徒歩7分と、好立地にあります。また、古くからお付き合いのある企業さんも多く、沢山の方々が学校に見学にいらっしゃいます。そこでこのデジタルピッキングシステムとともに働く生徒の様子を見ていただき、デジタルにより知的障害のある方の雇用の可能性が広がること、そして実際に生徒の就職につながることが実現できればと思っています。

デジタルは、知的障害のある方の将来を明るくするもの。
それを具体化していただいたアイオイ・システム様に、深く感謝しております。

東京都立青鳥特別支援学校
統括校長 諏訪肇様

担当講師のコメント

株式会社アイオイ・システム
事業戦略室 小谷崎 英二

長く物流システム提案・販売に携わった経験がお役に立てればとの思いで担当の先生のサポートをさせて頂いてます。 授業では生徒の皆さんがとにかく熱心かつ自発的にお互いに協力しながら作業されています。
こうした授業を通じて逆に皆さんから教えられることも多く、微力ながら卒業後の就労に貢献できればうれしく思います。

取り組み動画

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